~雲居の月を眺めて一服、旅情に触れるひととき~
「島居邸洋館」の前を通り過ぎると、江戸期を思わせる漆喰塗りの白い土壁に囲まれた屋敷があります。かつて、尾道の山手は神聖な場所として建築物は神社仏閣のみでしたが、江戸後期には唯一出雲屋敷が山手に存在する屋敷として町と海を見下ろしていました。
この出雲屋敷は出雲国松江藩から御用塩や綿などの交易の為、藩の役人が常駐する出張所で、いつからか、人々はこの場所を「出雲屋敷」と呼ぶようになりました。
建築時期は不明ですが、1階の茶室などは江戸時代に建造されたと推定されています。はるか昔の人々の交流に思いを馳せながら、思い思いのひとときをお過ごしください。
客室仕様
部屋面積(一棟貸) | 1階:和室9畳、4.5畳、ダイニングキッチン、リビング、茶室、パウダールーム、浴室 2階:ベッドルーム、和室10.5畳、6畳、ダイニングキッチン、リビング、煎茶室、浴室 |
部屋面積(雲) | 2階:ベッドルーム、和室10.5畳、6畳、ダイニングキッチン、リビング、煎茶室、浴室 |
設備(共通) | テレビ/冷蔵庫/電子レンジ / トースター / 炊飯器/ IHクッキングパネルヒーター / 食器類 / 調理器具 ※雲:シモンズ社製ベッド・セミダブル(幅1200mm×長さ2030mm×厚さ250mm)2台 |
アメニティ/設備(共通) | シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ ハブラシ/ ヘアーブラシ/ ドライヤー/ フェイスタオル/ バスタオル |
貸し出し備品(無料) | DVDプレイヤー / アイロン / 調味料セット(塩・オリーブオイル・いちじく酢) |
建築家
中村 昌生
Masao Nakamura
略歴
1927年 愛知県に生まれる
多年にわたり茶室・数寄屋の研究と創作を通じて日本建築の伝統を追求し続ける。
1961年 工学博士
1962年 都工芸繊維大学助教授
〃 教授
1971年 『京の町家』駸々堂出版刊 後年『京の坪庭』『京の座敷』を刊行
日本建築学会賞受賞
『茶匠と建築』鹿島出版会刊、『茶室の研究』墨水書房刊
1976年 桂離宮整備懇談会委員
1980年 同志と伝統建築技術の継承と発展のため財団法人京都伝統建築技術協会を設立。
1986年 文化財保護審議会専門委員
1987年 『数寄屋邸宅集成』第1~3巻 小学館刊
1990年 京都新聞文化賞受賞
1991年 京都工芸繊維大学名誉教授・福井工業大学教授
1992年 財団法人京都伝統建築技術協会理事長
1998年 京都市文化功労者
2000年 『数寄の空間』上・下 淡交社刊
2001年 第一回圓山文化賞受賞
2002年 福井工業大学名誉教授
2011年 同志と一般社団法人伝統を未来につなげる会設立